ラミー(苧麻)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

古くから利用されてきた麻の一つ

苧麻はヘンプ(大麻)と並んで古くからアジア圏で利用されてきた麻で、繊維作物の一つです。チョマ・カラムシといった呼ばれます。

繊維はいわゆる麻と呼ばれる植物全般と類似していますが、大麻や亜麻と比べると強めのツヤと透明感が特徴で、その美しさから「上布(じょうふ)」と呼ばれる麻の高級品として古くから重宝されてきました。

主な上布の産地は「越後上布(苧麻のみ)」「宮古上布(苧麻のみ)」「高宮上布(苧麻と大麻)」などが有名ですね。自然布研究は吉田真一郎氏の書籍を読むと面白いです。

 

ちなみに、現在の繊維製品の品質表示で「麻」と表記できるのは、リネン(亜麻)と今回ご紹介するラミー(苧麻)です。(最も歴史ある大麻が「麻と」表示できない謎の制度です。

なお、リネン(亜麻)・ヘンプ(大麻)は一年草ですが、苧麻は多年草の植物です。麻はあくまで概念で、植物としてはそれぞれ全くの別種であることは覚えておいても良いかもですね。

実は食用可能な苧麻

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Linen(リネン)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

植物は衣食住において最も人間が恩恵を受けている、なくてはならない存在です。

食料の基本ベースとなるのは、植物の種子や地下茎などに蓄えられた炭水化物で、食物繊維やミネラル・ビタミンもまた多くは植物から摂取しています。衣料においてはもちろん、科学技術の発展で化学繊維が発明される以前は、麻や木綿が繊維製品の中心でした。

繊維植物を色々と調べていくと現状ではマイナーな素材の中にも、実は凄いパワーを秘めているものが存在することがわかります。マイナー素材は変わった特性を持つものが多く、面白いです。

今回は「Edible(食用)でWearable(衣料)な植物」の中で最もメジャーなリネンについてご紹介。

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