ラミー(苧麻)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

古くから利用されてきた麻の一つ

苧麻はヘンプ(大麻)と並んで古くからアジア圏で利用されてきた麻で、繊維作物の一つです。チョマ・カラムシといった呼ばれます。

繊維はいわゆる麻と呼ばれる植物全般と類似していますが、大麻や亜麻と比べると強めのツヤと透明感が特徴で、その美しさから「上布(じょうふ)」と呼ばれる麻の高級品として古くから重宝されてきました。

主な上布の産地は「越後上布(苧麻のみ)」「宮古上布(苧麻のみ)」「高宮上布(苧麻と大麻)」などが有名ですね。自然布研究は吉田真一郎氏の書籍を読むと面白いです。

 

ちなみに、現在の繊維製品の品質表示で「麻」と表記できるのは、リネン(亜麻)と今回ご紹介するラミー(苧麻)です。(最も歴史ある大麻が「麻と」表示できない謎の制度です。

なお、リネン(亜麻)・ヘンプ(大麻)は一年草ですが、苧麻は多年草の植物です。麻はあくまで概念で、植物としてはそれぞれ全くの別種であることは覚えておいても良いかもですね。

実は食用可能な苧麻

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