オリジナルブランドの「製造」について
オリジナルブランドを作る上で、「製造」の部分を誰が行うか、というのは重要なファクターです。
既に自分に専門技術やクラフト技能を持っている場合は、工場機能を用意することで自社製造を行うことができますが、それ以外の場合は、は外注である工場さんに委託生産してもらうのが大半のケースだと思われます。
生産設備を持ち合わせていないのであれば、製品の加工を担ってくれる「良い工場さん」を確保することは非常に大切です。
特に繊維業界は加工ごとに分業が進んでいる産業なので、各工程ごとに工場さんを探す必要があります。
前回のオリジナルブランドの作り方の「オリジナルTシャツ」の糸から作る場合で言えば、
(1)紡績工場
(2)染色工場(撚糸の場合は撚糸工場)
(3)メリヤス工場
(3’)仕上げ加工工場・検反工場
(4)縫製工場
(5)仕上げ工場
のような工場さんが関わってくると考えられます。
もちろん糸はトップ染めであれば(2)染色工程は、紡績会社が行うか工場を手配することになります。また、(3’)の仕上げや検反も普通はニッターさんの仕事の範囲になる工程です。が、編み立てた状態でポーンと納品される小さいニッターさんとかもあります。縫製工場も(5)の仕上げやラベル付けまで一貫して行ってくれる会社さんもありますので、上記は細かく分けたパターンです。
いずれにしても糸作りからTシャツを始めると、最低でも3社くらいの工場さんとの付き合いは必要です。工場さん以外にも、他にもパタンナーさんやラベルデザインなどの会社さん、付属販売の業者さんとの取引が必要なこともあります。
とにもかくにも、オリジナルブランドを作るのであれば、高い技術を持った良い工場で、ブランドの規模感によっては小ロットでも取引してくれるような会社さんを探さなければなりません。
今回は、工場探しに便利なリンク集をメモも兼ねてご紹介したいと思います。ですが、地域の団体など含めると膨大な数になるので、抜粋したものを記載します。
googleで調べるのも手ですが、小規模工場さんではウェブサイトを作っていないケースも多々あります。また、繊維関連は分業と地域集積が進んでいるため、各協会のホームページや地域の商工会議所などに所属する企業のリンク集から探すと、ウェブで見つかりにくい企業も探し出すことができます。
紡績・原糸・素材関連
織物関連
ニット関連
染色関連
撚糸関連
アパレル関連認証・その他
また気になるものがあれば追加していきます。