たまごリピートを導入する前に知るべき欠点(複数商品を取り扱う際)

これは、とある健康食品の会社さんのカートシステムを入れ替え作業を引き受けたのですが、ワードプレスのWooCommerce というものから、たまごリピートへの変更することになりました。
で、このたまごリピートというのは単品リピート通販では非常に有名なカートシステムのようで、上場までされてたりします。

通常のASPは数種類触ったことがありましたが、いわゆるリピート通販(定期購入システムが備わっている)を使用するのは初めてでした。で、このたまごリピートには結構特殊なカートだなぁと思った点がありますので、たまごリピートを導入を検討しているかたの一助になれば、ということで気になった点をお知らせします。なお、たまごリピートネクストについてはわかりません。たまごリピート導入を考えている方は是非参考にしてください。

特に、定期販売も行いたいけど、在庫限りの通常販売品も同時に取り扱っている業者さんで、商品種類が多いと、運用カバーが多く必要となってくるところがありますので、気をつけたし!

1、在庫管理の概念が無い!!!

これ、やはり定期お届けのリピート通販ベースに作られたシステムだからなのか、在庫管理の概念がありません。要するに、一定期間で商品を発送するリピート通販において、基本的には在庫がなくなることなど無いのだ!と言わんばかりです。(通常のオンラインショップのASP・通販モールで在庫数量を設定できないシステムなんて無いと思われます。)

これは、単品リピート通販以外の、在庫数の限られた商品も並列で販売している場合は非常に厄介です。在庫切れが発生しているかどうか、カートの管理画面から確認することができません。

2、カートはページと独立している(CMS必要)

割りと一般的な中小規模向けカートASPでは、トップページ・商品ページ・カート・決済画面といったっていますが、基本的にたまごリピートはサイトのガワ(ウェブショップのトップページ)を作ることができません。

そのため、静的なHTMLとかCMSを利用してウェブサイトを作る必要があります。(これ自体は別に良いのです)カートに入れるボタンを押した以降がたまごリピートのシステムが動き出す部分になります。

ここで面倒くさいのが、各商品から各商品をカートに入れるためのリンクの用意が必要になったり、前述したとおり、在庫管理の概念が無いために、商品の在庫が少なくなってきた場合に、毎度CMSや静的HTMLのカートに入れるボタンを削除もしくは在庫切れ表示に修正する必要があります。在庫再入荷時は通常ASPカートなら在庫数0→100で自動で注文ができるようになるわけですが、たまごリピートではサイトの表示を手動で修正する必要が発生します。

3、クーポン機能が1度のトランザクション全体(カートの中身すべて)に適用される

これも結構特殊です。格安ASPでもクーポンの除外商品設定や適用カテゴリなどを設定することがスタンダードですが、たまごリピートではそのようになっておらず、ある商品が入ったらカート全体がクーポン適用となってしまいます。(※ある商品にのみ適用はできる。)細かいクーポン施策はできません。

4、eコマーストラッキングで詳細なデータが取れない

最低限のデータしか取れません。送料やクーポンの割引データなど、アナリティクスへのデータ受け渡しのタグ設定で出力できる項目が少ないです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。