WooCommerceのネクストエンジン汎用CSV形式への変換

WooCommerce の受注データをネクストエンジンの汎用形式で取り込むためのマクロ処理についての追記です。

一つ忘れないようにメモ。

下記はWooCommerceの受注データを書き出すと、文字コードがUTF-8で書き出される。エクセルで開くと文字化けするのでSISJISに変更する必要があります。「ADODB.Stream」などを設定すれば マクロの操作でも文字コード変更はできるようですが、委託元の企業が基本マックで業務を行っているために使えない。

その為、UTF-8の文字コードをテキストファイルでSISJISへと手動で変換をはさみました。

なお、csv形式でエクセルで開くとその後の保存で電話番号や郵便番号などの0から始まるセルの0が省略されて保存されてしまう。その為、.txt(テキストファイル)に変更後エクセルで開く。

テキストファイルで開いた場合は、当然カンマで区切られることなく、A列のセルに行のすべての情報が記載されているため、「区切り位置の変更」を行う必要がある。

「区切り位置の変更」をVBAで書くと下記のようになる。

Columns("A:A").Select
Selection.TextToColumns Destination:=Range("A1"), DataType:=xlDelimited, _
TextQualifier:=xlDoubleQuote, ConsecutiveDelimiter:=False, Tab:=False, _
Semicolon:=False, Comma:=True, Space:=False, Other:=False, FieldInfo _
:=Array(Array(1, 1), Array(2, 1), Array(3, 1), Array(4, 1), Array(5, 1), Array(6, 1), _
Array(7, 1), Array(8, 1), Array(9, 1),

ここで大切なポイントは以下である。

Array(5[列の番号], 1[書式設定]),

書式設定は下記の数字より希望の値を選ぶとよい。

定数 内容
xlGeneralFormat 1 一般形式
xlTextFormat 2 テキスト形式
xlMDYFormat 3 MDY 日付形式
xlDMYFormat 4 DMY 日付形式
xlYMDFormat 5 YMD 日付形式
xlMYDFormat 6 MYD 日付形式
xlDYMFormat 7 DYM 日付形式
xlYDMFormat 8 YDM 日付形式
xlSkipColumn 9 転記しません
xlEMDFormat 10 EMD 日付形式

1列目が郵便番号や電話番号の場合は、テキスト形式 Array(1,  2), のようにするとするとよい。

 

列を挿入した際に、その列の扱いを標準にしたい場合は、

 Selection.NumberFormatLocal = "G/標準"

で標準にするとよい。

文字コード云々の面倒がなければ、ファイルを開く、保存する、マクロですべて支持してしまっても良さそう。

マクロは業務省略可にも非常に有効ですね。

忙しいEC関連の方はぜひ活用のご検討を!

ラミー(苧麻)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

古くから利用されてきた麻の一つ

苧麻はヘンプ(大麻)と並んで古くからアジア圏で利用されてきた麻で、繊維作物の一つです。チョマ・カラムシといった呼ばれます。

繊維はいわゆる麻と呼ばれる植物全般と類似していますが、大麻や亜麻と比べると強めのツヤと透明感が特徴で、その美しさから「上布(じょうふ)」と呼ばれる麻の高級品として古くから重宝されてきました。

主な上布の産地は「越後上布(苧麻のみ)」「宮古上布(苧麻のみ)」「高宮上布(苧麻と大麻)」などが有名ですね。自然布研究は吉田真一郎氏の書籍を読むと面白いです。

 

ちなみに、現在の繊維製品の品質表示で「麻」と表記できるのは、リネン(亜麻)と今回ご紹介するラミー(苧麻)です。(最も歴史ある大麻が「麻と」表示できない謎の制度です。

なお、リネン(亜麻)・ヘンプ(大麻)は一年草ですが、苧麻は多年草の植物です。麻はあくまで概念で、植物としてはそれぞれ全くの別種であることは覚えておいても良いかもですね。

実は食用可能な苧麻

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Banana(芭蕉布)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

芭蕉布は沖縄で伝統的に作られてきた織物です。

沖縄の織物といえば、宮古島で作られてきた「宮古上布」が有名も有名ですが、宮古上布は苧麻(ラミー)を使っています。対して、芭蕉布の原料はイトバショウ=糸芭蕉という植物です。芭蕉=バナナ、つまり、バナナ織物なんですね。

とは言え、イトバショウというのは糸を作るための植物なので、食用の実をつけるバナナとは別の種類のようです。繊維用の芭蕉は3年ほどかけて栽培するようで、大麻・亜麻は一年草、苧麻は多年草ですが一年で収穫可能なことから比べると、3年というのはなかなか手間のかかる繊維原料と感じます。

芭蕉布は、いわゆる靭皮繊維に含まれ、アサ(大麻・苧麻・亜麻など)と似たような、繊維が固めでシャリ感があるようですね。

芭蕉布保存会の方々のウェブサイト↓では、芭蕉布の製造工程など非常にわかりやすく解説されています。また、美しいパターンも掲載されています。絣での柄の表現って本当にすごいです。

◯喜如嘉の芭蕉布保存会
http://bashofu.jp/

チャンスがあれば触ってみたい繊維原料の一つです。

なお、工業的な繊維としても、芭蕉を手に入れることはできるようです。
他と違ったおもしろアパレルを展開するのであれば良さそうな素材ですね。肌触りなど気になるところではあります。

◯麻絲商会
http://mashi.co.jp/info_2.html#basyo

なお、他にも、

◯日本で唯一のバナナ繊維アパレルブランド
https://readyfor.jp/projects/takarajima

と言った島バナナ(食用)の芭蕉から糸を作るといったプロジェクトも行われていたようす。これはまさにedible wearable!素晴らしいプロジェクトに拍手です。

Linen(リネン)|食える(edible)着られる(wearable)繊維植物

植物は衣食住において最も人間が恩恵を受けている、なくてはならない存在です。

食料の基本ベースとなるのは、植物の種子や地下茎などに蓄えられた炭水化物で、食物繊維やミネラル・ビタミンもまた多くは植物から摂取しています。衣料においてはもちろん、科学技術の発展で化学繊維が発明される以前は、麻や木綿が繊維製品の中心でした。

繊維植物を色々と調べていくと現状ではマイナーな素材の中にも、実は凄いパワーを秘めているものが存在することがわかります。マイナー素材は変わった特性を持つものが多く、面白いです。

今回は「Edible(食用)でWearable(衣料)な植物」の中で最もメジャーなリネンについてご紹介。

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オーガニック・サスティナブル・エシカルとは?今後のアパレルのスタンダード?

Organic? Sustainable? Ethical?

アパレル製品を作ろうと調べごとをしていると、最近のアパレルの潮流の一つに、「オーガニック」「サスティナブル」や「エシカル」といったワードにぶち当たることがあると思います。アパレル関連でも重要な要素となってきていますので確認してみましょう。

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アマゾンFBAで受注・配送業務をアウトソースのススメ

Amazon FBAの利用のススメ

小さな規模で商売を始めたとき、どこにリソース(資源)を割くかは非常に周到に考えなくてはいけません。

リソースにも種類はありますが、とにかく商売では商品を売り、お金を回す必要があります。お金を回すには、「商品」→「商品を知らせる」→「受注」→「配送」という大まかな流れとそれに付随する作業が発生します。

その中のすべてを自分一人で行うのは簡単ではありません。(一度すべてを自分でやってみるのもいいかも。)自分が得意では無いことや、時間がかかる割に生産性の低い事、(自分がやっても他人がやっても問題のない)単純な作業などは、アルバイトを雇ったりアウトソースを考えるべきです。

個人的には、「商品を作る」「商品を知らせる」については、最も力を入れるべき部分だと思いますし、ブランディングの根幹の部分になる部分だと考えています。入念なストラテジーのもと、広報・営業へ労力を集中させるべきです。

また、副業で軌道に乗ってから個人事業を考えている場合は、AmazonのFBAなんかを使うと非常に良いと思われますのでご紹介。

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国内工場を簡単に探す方法

オリジナルブランドの「製造」について

オリジナルブランドを作る上で、「製造」の部分を誰が行うか、というのは重要なファクターです。

既に自分に専門技術やクラフト技能を持っている場合は、工場機能を用意することで自社製造を行うことができますが、それ以外の場合は、は外注である工場さんに委託生産してもらうのが大半のケースだと思われます。

生産設備を持ち合わせていないのであれば、製品の加工を担ってくれる「良い工場さん」を確保することは非常に大切です。

特に繊維業界は加工ごとに分業が進んでいる産業なので、各工程ごとに工場さんを探す必要があります。

前回のオリジナルブランドの作り方の「オリジナルTシャツ」の糸から作る場合で言えば、
(1)紡績工場
(2)染色工場(撚糸の場合は撚糸工場)
(3)メリヤス工場
(3’)仕上げ加工工場・検反工場
(4)縫製工場
(5)仕上げ工場

のような工場さんが関わってくると考えられます。

もちろん糸はトップ染めであれば(2)染色工程は、紡績会社が行うか工場を手配することになります。また、(3’)の仕上げや検反も普通はニッターさんの仕事の範囲になる工程です。が、編み立てた状態でポーンと納品される小さいニッターさんとかもあります。縫製工場も(5)の仕上げやラベル付けまで一貫して行ってくれる会社さんもありますので、上記は細かく分けたパターンです。

いずれにしても糸作りからTシャツを始めると、最低でも3社くらいの工場さんとの付き合いは必要です。工場さん以外にも、他にもパタンナーさんやラベルデザインなどの会社さん、付属販売の業者さんとの取引が必要なこともあります。

とにもかくにも、オリジナルブランドを作るのであれば、高い技術を持った良い工場で、ブランドの規模感によっては小ロットでも取引してくれるような会社さんを探さなければなりません。

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オリジナルアパレルブランドを作るには

現在、オリジナルブランドを作る敷居はどんどん低くなっていることはご存知でしょうか。個人でも割と簡単にオリジナルブランドを作ることができる時代になってきました。

何を持って「オリジナル」とするかは重要なポイントです。

どこからオリジナルにするかで、その難易度は大きく違いますので、例えばTシャツを考えて簡単に区分けしてみましょう。

オリジナルブランドの難易度(Tシャツのケース)

◯ロゴやプリントデザインのみがオリジナル

これは下手するとノベルティーと思われてしまうかもしれませんが、最も簡単なオリジナルブランドの一歩目です。実際、インディーブランドなんかでは、出来合いのTシャツボティーにプリント・刺繍してくれるサービスや、シルクスクリーンキットを利用し、オリジナルのロゴやプリントデザインを施してオリジナルブランドとしているところも多々あります。最も簡単かつローコスト・小ロットで始めることができる方法でもあります。
規制のブランドからOEMと言う形でプリントやカラーのみを変更して製造してもらう、という方法もあります。

INDIES T-SHIRTS BRAND GUIDE BOOK -インディーズTシャツブランドのつくり方完全ガイドなんていう本は、インディーでオリジナルのグラフィティをプリントしブランド作成をする方法が紹介されており一見の価値があるかもしれません。

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Woo Commerceの受注データをネクストエンジンで取り込む際のTips

Woo Commerceとは

Woo Commerceとは、Wordpress(以下WP)というPHPベースのオープンソースCMS(ブログシステム)をECサイト化するためのプラグインです。

WordPressはCMSでは最も広く知られているシステムの一つです。

WooCommerce

Wpでショッピングカートを利用するとしたら、このWooCommerceかWelcartのどちらかを利用することになるかと思います。WooCommerceは世界的に利用されている海外発のサービスで、Welcartは国内の企業の開発したサービスです。

また、WooCommerceはショッピング機能を備えたWPのテンプレートには必ず利用されているといっても過言ではないほど一般的なカートシステムです。ですが、日本語のサポートやプラグインの日本語化・プラグインの製作者もいらっしゃるようですが、Welcartほどのサポートは期待しないほうがよいです。

WooCommerceで受注の管理をする

今回、WooCommerceを利用しているとある企業の受注関連の簡素化ができないかと相談を受けました。

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モバイルファーストはECサイトでも必須

モバイルファーストとは

ECサイトの運営を行っている、ブログを運営している、自社HPを管理している方はほとんどわかっているかと思いますが、現在のインターネット環境の中心は「スマートフォン」です。

筆者が個人で運営している他のウェブサイトでは年々モバイルの割合が増え、8割程度はモバイル環境でのアクセスとなっています。Googleアナリティクスなどのアクセス解析のツールで確認しましょう。

業態にもよるかと思いますが、BtoCの通販に関しては、「モバイルファースト」の思考が大切になってきます。

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